2025/07/24
子育てグリーン住宅支援事業【新築】※GX志向型住宅への補助金が上限に達したため終了となりました
伝統的な日本の部屋造りである和室。
床面に敷き詰められた「畳」や、部屋を仕切る「襖」「障子」によって作られ、心地の良い癒しの空間として親しまれてきました。
現代では洋室の中心の住宅環境に合わせた和洋折衷の和室が増えるなど、和室の良さを生かした家づくりも盛んになっています。
日本の家屋特有の畳を敷いてある部屋のこと。
鎌倉時代から室町時代にかけて作られた日本伝統の部屋。
障子やふすまに囲まれているのが特徴です。
現代の日本住宅ではリビングとつながった小上がりスペースや客間などに畳を敷いたスペースとして和室を設けることがあります。
こたつを置けば居間に、布団を敷けば寝室に。
現在の住宅環境に和室を設ける一番のメリットは自由自在に使える汎用性です。
畳なので柔らかく、そのまま寝転んだり、洗濯物を畳むスペースとしても使ったりできます。
親戚や友人が来た時には来客スペースとしてそのまま宿泊できたりと様々な用途で活用できます。
自在に使える和室は重宝されてきました。一部屋あれば何かと安心です。
高温多湿な日本にとって、湿度調節してくれる畳は環境に適しているといえます。
畳は『わら』と『いぐさ』でできているのでとても吸湿性に優れた素材です。
畳一畳分で約500mI分も水分を吸湿してくれるので6畳で3Lもの水分を吸湿できることになります。
また、畳には消臭能力があり、いぐさのもつ大量の穴が空気中の二酸化炭素やホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着するので和室が空気清浄機の役割をしてくれます。
いぐさの香りは心地よく心を落ち着かせてくれます。
畳のにおいが好きという人もいますが、科学的に畳のにおいにはリラックス効果があると証明されています。
畳表に使われるいぐさは、もともと薬草として日本に伝わり、病気の治療などにも使われてきました。
いぐさに含まれるフィトンチッドという成分には殺菌や防腐効果があり、森林浴のように呼吸を整えて精神を安定させるリラックス効果があるとされています。
またバニラ(バニラエッセンス)に含まれるバニリンという成分も含まれており、ストレスを軽減する効果も。
ほかにもα-シペロンという鎮静作用や不眠症に良いとされる成分などが含まれているので、総合的に心を癒す効果が高いといえます。
さらに畳には抗菌作用があるので、水虫やO-157などの原因菌の繁殖をおさえ、人への感染をある程度防御。気持ち良く寝転がることができます。
良いこと尽くしな和室ですが、管理の大変さはデメリットです。
以下に詳しく解説していきますので、しっかりとデメリットも理解し、より良く和室を活用していきましょう。
畳は傷が付きやすく、カビやダニの温床になりやすい 畳表に使われるいぐさはとてもデリケートな素材です。
繊細な繊維は傷がつきやすく、同じに箇所に負担がかかり続けると傷んで目立ってしまいます。
部屋のなかで座る場所やテーブルを置く場所はある程度決まってくるので、注意してみてください。
また細かな繊維の隙間がたくさんあることで、人の皮膚からでるフケなどが溜まりやすい特徴があります。
溜まったフケはカビやダニのエサ(栄養)となり、たくさん住み着いてアレルギーになってしまう可能性も。
定期的に掃除をして、清潔な状態を保ちましょう。
ペットを飼っているご家庭では、ペット専用の畳などもあるので検討してみてください。
掃除の方法は、畳の目にそってほうきがけ&雑巾の乾拭きでOK。掃除機を使う場合は畳の目にそって、継ぎ目のヘリにぶつからないようにかけてください。
また畳を長持ちさせるにはエアコンなどの除湿機能も有効です。
とくに梅雨のじめじめした時期は、換気の意味も含めて除湿すると良いでしょう。
襖(ふすま)は和紙で作られているため、定期的に張り替えをしなくてはならない 畳と同じように、
襖もデリケートな和紙でできているため、丁寧に取り扱う必要があります。
長年使うにつれて経年変化が起こるので、定期的に張り替えるのが一般的です。
張り替えの目安は大体5年に一度と言われています。
とはいえ、5年は長いので張り替え時期を忘れてしまうことも。
そんなときは「①シミがついている」「②日焼けなど全体的に茶色くなってきた」「③和紙が剥がれたり浮いたりしてきた」ことをポイントに張り替えることをおすすめします。
基本的な襖の掃除・手入れは、ハタキやフワフワのハンディークリーナーで埃を落とす程度で構いません。
溝部分にゴミがたまってきたときは、使い終わった歯ブラシや爪楊枝で埃を取り除くようにしましょう。
実際にはどのような場面で和室を使えるのかご紹介します
親や親戚、お客さんが泊まりに来た時に寝室代わりにできる。
来客後にゆったりすごしてもらうスペースになりますし、そのまま布団をしいて宿泊してもらうこともできます。
しかし来客のためだけに和室を作ってしまうとリビングの広さやその他の部屋の広さを削ったりと日常生活を犠牲にしてしまうリスクもあります。
住宅環境に合わせて導入を検討するといいでしょう。
音に困らないように、和室とリビングは遠ざけて作る必要がある 和室をつくる理由として、宿泊よりも進んだ形なのが、親との同居を考えているケースです。数日間の宿泊の場合と、毎日一緒に暮らす同居では和室の設け方も違うので、間取りや素材などをよく検討する必要があります。 とくに、近年人気のリビングに併設された和室の場合、数日の宿泊であれば寝る直前のテレビ観賞や、朝食時のバタバタも気にならないかもしれません。しかし、同居で毎日となると話は別です。もともと生活習慣が違う人同士なので、生活音が気になってしまうのはよくあるパターンです。 同居を考えているのであれば、リビングから少し離れた静かな間取りに設けたり、それでも生活音が気になる場合は防音素材の壁材を利用したりすることをおすすめします。 ・親の荷物を把握しておかないと、収納が足りなくなったりしてしまう 間取りと同時に、同居する親の荷物量を想定して押し入れなどの収納スペースを検討する必要があります。宿泊のようにスーツケースに収まる荷物量であることはまずありえないので、必要に応じて事前に相談するなど、すり合わせをしておくのも良い方法です。 せっかく立派な床の間を設けたのに、「やっぱり収納スペースにすれば良かった……」なんてこともありますので注意してください。
子供がいるご家庭にとって、柔らかくて転倒してもケガをしにくい畳はとても安心できる素材のひとつではないでしょうか。
また畳はたくさんの空気を含んでおり、バタバタと動き回る子どもたちの足音を軽減してくれる効果もあります。
キッチンで料理しながら、子供の様子を確認することができる 和室をリビングと併設する場合、キッチンから確認できる距離感になるのではないでしょうか。
普段は子供から目を離さずに一緒に遊んだりしているご家庭であっても、料理のときばかりはキッチンに立って子供から離れる必要があります。
そんなとき、和室で遊ぶ子供をキッチンから確認できればとても安心ではないでしょうか。
とくに小さなお子様の場合、何でも口に入れたり、お絵かきを壁やテーブルにまでしてしまったりと危なっかしい場面があるものです。
何かあればすぐに気づくことができ、対応できる距離感にいられるのは安心ですね。
遊び場が固定されることで、オモチャが散らかるのを防ぐことができる子供がいるご家庭にとって、子供が散らかしたおもちゃなどの遊び道具を片付けるのはとても時間のかかる作業ではないでしょうか。
ブロックやおままごと、動く電車やお人形さん遊びなど、子供の遊びは散らかりやすいものばかりです。
自分で片付けることを覚えれば良いですが、そうなるまでは親が片付けをしなければいけません。
リビングは来客があったりするので、おもちゃを出しっぱなしにできないご家庭も多いのではないでしょうか。
そんなとき、和室を遊びスペースとして開放していれば、ある程度出しっぱなしにしておいても良いので便利です。
子供もいちいち片付けられてリセットする必要もなくなりますし、親も片付けの手間が省けます。
洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたりできる 床が適度に柔らかい和室は、座ってちょっとした作業をするのにぴったりな部屋です。
洗濯ものを畳んだり、アイロンをかけたりと一時的に作業するスペースとしてとても重宝します。
ご家族で洗濯物が多い場合、畳んだ洗濯物を置いておき、各自でとって収納するスタイルにすれば手間も省けて便利です。
部屋が散らかっている時に来客があった場合、引き戸を閉めて隠すことができる。
リビングに人を招く場合は、和室を荷物の避難スペースとして活用することができます。
玄関に置きっぱなしの宅急便の荷物や、リビングに置いてある洗濯物、趣味の手芸用品など、急な来客時にあって困るものはまとめて和室に入れて戸を閉めればOKです。
子供が小さい頃は、1階ですべての作業を完結することができる。
2階建以上の戸建ての場合、普段は2階のベッドで寝泊まりしていても、乳幼児などがいる頃は1階和室があれば便利です。
日中は子供を寝かせたり遊んだり、自分は洗濯やちょっとした仕事を片付けたり、夜になればそのまま布団を敷いて寝ることができるので便利です。
まだ小さく手がかかる子供がいるときは、少しの時間も惜しく、1階と2階との上り下りが億劫になることも。
またベッドに寝かせると落下の心配もあるので、布団で寝かせたいと考える親も多いです。
年を取って足腰が悪くなった時に、階段の昇り降りをする必要がない 親との同居だけでなく
長期的に自分が年をとったときに1階に和室があれば、2階への上り下りをせずに暮らすことができます。
高齢になってからの階段の上り下りは足腰に負担がかかりますから、少しでも軽減できるのは良いことではないでしょうか。
布団から起き上がるのが難しい場合、ベッドが置けるようにカーペットを敷いたり、部屋を洋室へリフォームしたりするご家庭もあります。
長期的にご自身の生活に合わせて調整できる部屋があるのは安心ですね。
いぐさのにおいが好き、肌触りが好き、そんな方も多いのではないでしょうか。
和室の汎用性や利便性だけではなく、純粋に畳のにおいや触感が好きという理由で和室を作りたいというのも和室を作る。
使用目的に拘わらず、単純に好きだから作るという人が多い 和室が好きで作りたい、という方であれば、和室をつくって後悔することは先ずないでしょう。
賃貸でもあえて和室が良い、という方もたくさんいらっしゃいますので、心置きなく和室のある生活を楽しんではいかがでしょうか。
和室を作る場合は、なぜ和室を作るのか、その理由をしっかりと考えておくことが大切です。
普段からゴロ寝出来る畳が欲しいときには、リビングに併設する形を。
宿泊できる客間や将来の両親との同居を考えている場合はリビングから離れた静かな場所に設けるなど、理由によって間取りや素材も違ってきます。
無理なく取り入れることで癒しの和室空間を最大限に生かし、楽しい家造りをしていきましょう。
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